職場で
「パワハラ?それは上司の問題でしょ。なぜみんなで研修しないといけないの」とご質問があります。
ご存じのように「パワハラ防止法」が制定されました。パワハラがもとで、休職を余儀なくされる、体の不調、うつ病など、そして最悪の場合、自死に繋がるケースもあります。
今まで明確な定義はありませんでしたが、今回6つの類型として定義されました。もちろんこれ以外もあるとの注釈付きで。
- 身体的な攻撃(暴行・傷害)
- 精神的な攻撃(脅迫・名誉毀損・暴言)
- 人間関係からの切り離し(隔離・仲間はずし・無視)
- 過大な要求
- 過小な要求
- 個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)
これらは、上司から部下へとは限りません。先輩から後輩へ、正規雇用者から非正規雇用者へなどでも該当します。(優越的な関係を背景とした言動)
自分や同僚がパワハラを受けていても、これがパワハラだと認識しなければなりません。
またパワハラが横行する職場は、コミュニケーションが希薄で、それぞれのパフォーマンスが発揮できない職場でもあります。
ですから、全員で研修して、パワハラを見抜く力。パワハラを許さない力を育成する必要があります。研修中、ロールプレイなどすることで、上司と部下が仲良く課題に取り組み、その後の部署内の空気が一変したという例もあります。
もちろん上司には特に部下に対する接し方や、パワハラにならない指導の仕方など、後日さらに研修していただく必要はあります。